AFCアジアカップ2023 日本対インドネシア戦を先取り

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サッカーのアジア王者を決める、四年に一度のビッグイベント「AFCアジアカップ」。第18回目を迎える今大会は開幕から十日がたち、グループステージ第二節が終わりました。すでにいくつかの大きな動きが見え始めていますが、最も大きな動きとしては、この段階で開催国のカタール、それにオーストラリア、イラン、イラク、サウジアラビアの計五チームが決勝トーナメントへの通過を決めたことでしょう。

グループステージは最終節である第三節の試合が残るのみとなり、大詰めを迎えています。アジアカップのブックメーカーのオッズを見てみると、依然として日本が優勝の本命ではあるものの、先のイラク戦で日本代表が喫した敗戦が響き、24日(現地時間)に行われるインドネシア戦の結果が、日本のグループステージ突破を決める鍵となります。

この記事では、そんなインドネシア戦を先取りすべく、各チームのこれまでの戦績、キープレイヤーなどを見ていきたいと思います。

アジアカップ「グループD」のここまでの結果は?

まずはこのアジアカップ2023で日本が入っているグループDの結果を見ていきましょう。

日本は初戦となる14日のベトナム戦で、幸先よく4-2で勝利をおさめますが、次のイラク戦では2−1と敗戦を喫しました。対するインドネシアは、初戦で同じくイラクを相手に1−3で敗れたものの、ベトナムを相手に0−1で勝利を納めています。

これによりベトナムはすでにグループステージ敗退が決定、日本とインドネシアは勝点3で並んだものの、得失点差で日本が2ポイントの差で優位に立っています。ブックメーカーのオッズは軒並み日本が優勢であるとする数字になっていますが、日本は引き分け以上の結果で自力でのグループリーグ突破が決まります。

各チームのデータ、日本とのこれまでの戦績は?

ここからは、過去の代表戦の結果や得意とする戦術など、各チームのさらなる詳細に迫っていきたいと思います。

インドネシア代表はアジアカップでは、1996年大会以来、本大会への出場を4回果たしていますが、いずれもグループステージで敗退しています。韓国出身の申台龍監督のもと、五回目の出場となる2024年の今回大会では、初のグループステージ突破がかかります。

一方、より地域的な範囲での国際選手権となる東南アジアサッカー選手権は十四回の出場を重ねており、うち六回で準優勝をおさめるなど、インドネシアは東南アジア内での強豪といった位置付けであると言えます。細かいパス回しによる連携が際立つ戦略に加え、中心選手であるプラタマ・アルハンのロングスローによる戦術も見られ、若いチームで国際舞台での経験を積みつつある代表チームの高いモチベーションは決して侮れません。

対する日本代表はこれまで、AFCアジアカップには九回の出場を果たしており、うち優勝が四回で、これは現時点の優勝最多国となっています。日本とインドネシアの直接対決においては、これまで十五回対戦していますが、最も新しいところでも1989年まで遡ることから、必ずしも直近の実力を反映しているものではありませんが、結果は8勝2分け5敗と日本が勝ち越しています。またFIFAランキングは日本の17位に対し、インドネシアは146位となっている上、インドネシア代表がオランダ領東インド代表時代の1938年以来出場できていないFIFAW杯でも、日本は最高でベスト8となっています。

各チームのキープレイヤーは?

ここで両チームのキープレイヤーについても少し触れておきたいと思います。

インドネシア代表は、上でも名前が出てきたプラタマ・アルハンが何といっても一番のキープレイヤーと言えるでしょう。このアルハンは、昨季までJ2の東京Vに所属していたこともあり、その名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

アルハンは移籍前には、東南アジアサッカー選手権で大会最優秀ヤングプレーヤー賞とベストイレブンを獲得するようなスター選手だったこともあり、この移籍がインドネシアからも大いに注目を浴びましたが、在籍中に出場した試合はわずか二試合と、日本で活躍する姿をみることはあまりできませんでした。ポジションはDFですが、24日の日本戦では、勝手知ったる日本の選手たちを相手に、トレードマークのロングスローとスピードのある攻撃の起点となるような動きを仕掛けてくることが予想されます。

またインドネシアには他にも欧州リーグでプレーする選手が何人もおり、若手中心のチームながら、急成長を遂げる可能性も否めません。

対する日本の中心選手としては、もちろん久保や、先日のイラク戦で一点を挙げた遠藤の名前が上がってくるでしょう。他にもモナコの南野やボーフムの浅野といった欧州勢がグループリーグ突破への主力となることと思われます。左足首の負傷で、現地での練習に参加していない三笘は大会途中からの出場が叶うだろうと見られていましたが、現時点では別メニューでの調整が続いており、コンディションが心配なところです。

AFCアジアカップ2023の注目試合と進行状況:

ここまで、過去の試合成績や各チームの中心選手などを詳細に見てきました。アジアカップ2023で日本のグループステージ突破を決める重要な一戦は24日に行われますが、ここで日本のグループ突破の条件をもう一度おさらいしておきましょう。

まず日本代表の自力での突破が可能となるのは、インドネシアとの試合で勝利、もしくは引き分けとなった場合です。その際は、日本のグループステージ二位が確定し、自動的に日本の決勝トーナメントへの出場が決定します。

一方、日本がインドネシアに負けてしまった場合、勝点による日本のグループ内での順位は3位となり、日本の自力での突破はなくなります。その際は、他組の三位チームとの比較で、成績上位の四チームに入る必要があります。

日本代表のアジアカップ五回目の優勝を目指す本大会。その目標達成のため、まず必要となるグループリーグ突破を決める重要な一戦まであとわずかです!

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